老朽化したアパートも、リノベーションすることによって需要の高い物件に変えることが可能です。そして、そのリノベーションには、押さえておくべきポイントがいくつかあります。
今回は老朽化して需要が低くなったアパートを、需要の高い物件へとリノベーションする時のポイントについて解説していきます。
2Kから1LDKに間取りを変更した成功例
広いダイニングキッチンを作ることに成功
2Kの間取りは、部屋数が多いというメリットがあります。しかし、その反面一つ一つの部屋が小さく、家族団欒の場や憩いの場である食卓も、あまりゆとりがないという環境となります。その問題点を解決するために、2Kの間取りを1LDKに変更しました。
工事の施工は、2Kの内のキッチンに近い方の部屋をなくし、ダイニングキッチンと繋げてしまうという方法です。これは壁を取り壊して整備することによって可能になります。
この施工方法を行うことによって、一つ部屋数を削除することにはなりましたが、代わりに広いダイニングキッチンを作ることに成功しました。これで、家族が集まる広いテーブルを置けるほど、ゆとりのある空間ができたのです。
入居者増に繋がった
2Kの間取りは近年、需要が少なくなっている傾向があります。そのため、1LDKに間取りを変更することによって、賃貸住宅を探している人のニーズに一致することとなり、入居者増に繋がりました。
2Kの需要が減り、1LDKの間取りの需要が高くなってきているのは、核家族化が背景にあります。以前はひと家族あたりの人数が多かったので、部屋数の多さが重要視されていました。しかし、近年は家族の数が1〜3人と少ない傾向となっています。
以上の理由から、部屋数よりもスペースを重視した1LDKに変更することで、入居者が増えるという現象に繋がったのです。
水回りのリフォームのポイント
安全性を高くすることを心がける
水回りは、生活の中でとても重要な位置を占める場所です。おそらく、日常生活の中でキッチン、トイレ、お風呂は全て使うのではないでしょうか。だからこそ、水回りのリフォームをする上では、安全性を高くすることを心がけましょう。
特に安全性を高くするべきなのが、お風呂です。お風呂場は床が水で濡れていることが多いため、転倒事故が起こる可能性があります。その事故が起こらないように、滑りにくい素材の床にするなどのリフォームが求められます。
また、水回り全般において、汚れにくいようなリフォームもすると良いです。そうすれば、衛生的な面での安全性も確保されます。
使いやすいレイアウトに
水回りは常に使う場所だからこそ、見た目ではなく、実用的なレイアウトでリフォームをすると良いでしょう。見た感じがオシャレということも重要ですが、それよりも動きやすいとか使いやすいという点を意識してみてください。
キッチンであれば調理器具が置けるように十分なスペースを作る、トイレならば臭いが篭らないような設計にするなどが例として挙げられます。
これらの実用性がある、使いやすいレイアウトを満たした上で、見栄えの良さを求めると良いリフォームができます。
ファミリー物件のリフォームのポイント
無駄な空間を作らない
住居には、設計の都合上あまり使われない無駄な空間、いわゆるデッドスペースというものが生まれてきます。ファミリー向けの住宅の場合、その無駄な空間をできるだけ少なくすることがポイントとして挙げられます。
無駄な空間を作らないリフォームの方法として、廊下を狭くする、扉ではなく引き戸を作るなどがあります。この他にも、設計図上で無駄になっている空間を見つけてそこを有効活用するリフォームも可能です。
リフォームによって無駄な空間が少なくなるほど、大人数でも狭苦しくなく過ごすことができます。
家族が集まれる空間を作る
家族が多くなると、こじんまりとした部屋では全員が集まることができません。ですので、家族が全員集まって団欒ができるような空間を作ることが、リフォームのもう一つのポイントになります。
前項でもご紹介した、2Kから1LDKにリフォームをするという方法などが良い方法です。また、広く団欒の場を取って、その中に子供のパーソナルスペースを設けるなどするのも良い方法になります。
ファミリー向け物件には、家族の絆が深まるようなリフォームをするということが、重要なポイントとなるでしょう。
その他、不動産に関しての記事はこちら → 空き室対策を自分なりに考えてみた。
まとめ
老朽化したアパートであったとしても、ポイントを踏まえた上で適切なリフォームをすれば、良い物件に変わります。
入居者の人に気に入ってもらえるように、目的や計画性を持ってリフォームを行っていきましょう。